ことのは便り

令和三年 立夏

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前回に引き続き、自宅の引越しのお話。

小さな小さな家に移るにあたり、荷物をだいぶ減らさざるを得ないということで、先日ガレージセールを開きました。

去年東京から移住されて来られたMさんご夫婦もこれを機に処分したいものがあるとのことで、Mさんが持っていた古道具や本も一緒に並べると、かなりの物量になり、ガラス張りの事務所はさながら雑貨店のよう。

告知はSNSのみだったにもかかわらず、以前契約いただいたお客様やSNSのフォロワーさんなどたくさんの方がいらっしゃり、大盛況となりました。

ヤフ○ク!やメル○リ、リユースショップの買取など、不要なものを換金する手段は最近いろいろあるなかで、こんなふうに自分の場所を開放して自ら接客するガレージセールはそれらに比べると少々大変ですが、ただの荷物処分がイベントに変わってとても楽しめました。

使わないものとはいえ、それぞれに思い出がある品なので、そんな思い出話をしながら次の使い手に引き渡せたことで、自分の気持ちもすっきりできたような気がします。

それぞれが似合いそうな方のもとに旅立って、がらんとした空間を見ながら、寂しさよりも何倍もの清々しさを感じています。

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